- 【特徴1 19カ国の共同通貨】
- 【特徴2 値動きの幅がドル円より大きく、ポンド円より小さい傾向】
- 【特徴3 値動きに勢いが出やすい】
- 【特徴4 ドル円が下落しても他のクロス円より下落しにくい】
- 【まとめ】
【特徴1 19カ国の共同通貨】
ユーロは、EU加盟27カ国のうち19カ国で使用されています。加盟国の中で影響力の大きい国はドイツとフランスです。その為、ユーロ円でトレードする際はユーロ自体の経済指標に注目するべきなのは勿論の事ですが、ドイツとフランスの経済指標にも注目すべきです。注目すべき主な経済指標は、欧州中央銀行総裁定例記者会見・欧州中央銀行政策金利・GDP・失業率・消費者物価指数です。特に欧州中央銀行総裁定例記者会見は、ユーロ円のレートに与える影響が長時間続く事が多いです。
【特徴2 値動きの幅がドル円より大きく、ポンド円より小さい傾向】
クロス円としては最もメジャーな通貨で、多くの時間帯において値動きの幅が大きく、値動きの頻度も多い傾向にあります。その為トレードチャンスが非常に多い通貨ペアです。しかもスプレッドが狭い部類に入ります。値幅はドル円より大きく、ポンド円より小さい傾向があります。つまり大き目の利幅を取れる通貨ペアであり、損失が大きくなり過ぎるリスクが小さい通貨ペアであるとも言えます。個人的に最もお勧めの通貨ペアです。
【特徴3 値動きに勢いが出やすい】
ドル・ユーロ・円の3通貨が世界3大通貨とされており、取引量が非常に多いのですが、実はユーロ円の直接取引が行われる事は稀であり、ドルを経由してユーロ円のトレードが行われる事が多いです。例えば円をユーロに交換する際は、まず円をドルに交換します。(ドル円の買い)その後ドルをユーロに交換します。(ユーロドルの買い)つまりユーロ円を買う場合はドル円とユーロドルの買い注文を同時に出すも同然という事になります。ドル円の買いは円売りなのでユーロ円の上昇要因であり、ユーロドルの買いはユーロ買いなのでこちらもユーロ円の上昇要因となります。このようにドルを経由しての取引はユーロ円だけでなくクロス円全般に見られる事ですが、世界3大通貨となれば取引量が非常に多いので、ユーロ円は他のクロス円より一気に動く傾向があります。ローソク足が大きく伸びた時、特にそれまで形成されていたローソク足より明らかに大きなローソク足が出現した時や、それまで何度もレジスタンスやサポートとして機能していた水平線をブレイクした時は暫く同じ方向に進み続ける事が多いです。この動きになった場合は伸び始めたらすかさず順張りをし、動きが鈍ったり、もみ合ったりしている事を確認出来るまでは順張りを続け、動きが止まったら決済という手法で攻めるのがお勧めです。
【特徴4 ドル円が下落しても他のクロス円より下落しにくい】
ユーロドルが全通貨ペアの中で最も取引量が多い通貨ペアです。その為、ドルが売られると他のどの通貨よりユーロが買われる傾向があります。この事からドル円が下落して円高になっても、つられてユーロ円も下落するという展開に他のクロス円よりなりにくいと言えます。ユーロ円でトレードする際はユーロドルのトレンドもチェックしましょう。ただし、東京時間は他の時間帯より対円通貨ペアの取引量が多いので、ユーロドルのトレンドばかりに固執せず、現在円高傾向にあるのかそれとも円安傾向にあるのかも意識しましょう。特に仲値の時間帯はドル円が主役であり、クロス円全般がドル円の値動きにひっぱられ易い事に留意しておきましょう。
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【まとめ】
東京時間は円の動向を注視。東京時間終了後はユーロドルのトレンドに追随。ユーロ・ドイツ・フランスの重要度が高い経済指標をチェック。勢いが増したら順張り。
#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。