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ボリンジャーバンドの使い方講座その5 MACDと併用

 

 

【MACDとは】

MACDは一般的に「マックディー」と呼ばれ、短期の移動平均線(短期EMA)と長期の移動平均線(長期EMA)、この2本の線の乖離幅を表すシグナル線(平滑シグナル)の3本で構成されます。

短期EMAと長期EMAの乖離が無い時(交差している時)は平滑シグナルが表示されなくなり、この時の水平線を「0ライン」と呼びます。

平滑シグナルはレートが上昇傾向にある時は0ラインより上に表示され、レートが下落傾向にある時は0ラインより下に表示されます。短期EMAと長期EMAの乖離幅が大きくなる程、平滑シグナルも大きくなります。

この記事では短期EMAを青色の線長期EMAを橙色の線平滑シグナルを棒グラフで表します。

MACD見本解説

青色の線が短期EMA、橙色の線が長期EMA、黒水平線が0ライン、0ラインより上の棒グラフが上昇傾向時の平滑シグナル、0ラインより下の棒グラフが下落傾向時の平滑シグナル
TradingView提供のチャート

トレンド発生時には高い精度を発揮する一方で、レンジ相場では機能し難くなるという特徴があります。

推奨設定数値は

短期投資の場合は短期EMAは9 長期EMAは19 平滑シグナルは

中長期投資の場合は短期EMAは12 長期EMAは26 平滑シグナルは

この記事の画像で使用しているMACDの設定値は短期投資用の設定値です。

MACDと併用するボリンジャーバンドの推奨設定値は20

【買いエントリーのタイミング】

①【ボリンジャーバンドの基準線(移動平均線 設定値20)が上向きでありバンドウォークが確認出来る時に、MACDの短期EMAと長期EMAの両方が上向きで平行又は乖離しながら推移している時】

下の画像では、+2シグマと+3シグマの間を往復するバンドウォークが発生中。黒〇で囲んだ所が買いエントリーのポイントであり、その時のMACD(赤〇で囲んだ所)を見ると短期EMAと長期EMAが両方上向きでほぼ平行状態から乖離しながらロウソク足と共に上昇しております。

BB MACD買いエントリー1解説

黒〇で囲んだ所で買いエントリー
TradingView提供のチャート
②【MACDの短期EMAと長期EMAの乖離が大きくなっており、平滑シグナルが連続して上昇している事が確認出来る時に、ボリンジャーバンドの+3シグマが拡散し始めた時】

下の画像では、短期EMAと長期EMAの乖離の拡大(赤〇で囲んだ所)と平滑シグナルの連続上昇が出現後にボリンジャーバンド+3シグマが明確に拡散している事が分かります。+3シグマの拡散のタイミングに合わせて買いエントリーします(黒〇で囲んだ所)。

BB MACD買いエントリー2解説

黒〇で囲んだ所で買いエントリー
TradingView提供のチャート
③【①や②の条件を満たしている時にMACDの0ラインを短期EMAや長期EMAを下から上に抜けた時】

下の画像は、上記の②の条件を満たしている時であり、短期EMAが0ラインを下から上へ抜けた時を青〇で、長期EMAが0ラインを下から上へ抜けた時を赤〇で囲んでいます。どちらも買いエントリーのタイミングであり、既に買いポジションを持っている時であっても証拠金に余裕があれば買い増し推奨です。

BB MACD買いエントリー3解説

青〇・赤〇で囲んだ所で買いエントリー
TradingView提供のチャート

【買いポジションの決済タイミング】

①【ボリンジャーバンドのバンドウォークが、ロウソク足がバンドから下へ抜ける形で終了し、MACDの短期EMAと長期EMAの乖離が小さくなっている時】

下の画像は【買いエントリーのタイミング】の①で買いエントリーした場合の決済タイミングです。+2シグマと+3シグマの間を往復するバンドウォークが発生していましたが、ロウソク足が+2シグマを下抜けしてバンドウォークが終了した事が分かります。この時、短期EMAは下落、長期EMAは上昇して乖離幅が縮小しています。この事は平滑シグナルが連続して小さくなっている事からも分かります。黒〇で囲んだ所で買いポジションを決済します。

BB MACD買いポジション決済1

黒〇で囲んだ所で買いポジションを決済
TradingView提供のチャート
②【ボリンジャーバンドの+3シグマが縮小しており、MACDの短期EMAが長期EMAを上から下へ交差した時】

下の画像は【買いエントリーのタイミング】の②と③で買いエントリーした場合の決済タイミングです。黒〇で囲んだ所でMACDの短期EMAが長期EMAを上から下へ交差した事とボリンジャーバンドの+3シグマが縮小し始めている事が確認出来ます。黒〇で囲んだ所で買いポジションを決済します。

BB MACD買いポジション決済2

黒〇で囲んだ所で買いポジションを決済
TradingView提供のチャート

 

 

【売りエントリーのタイミング】

①【ボリンジャーバンドの基準線(移動平均線 設定値20)が下向きでありバンドウォークが確認出来る時に、MACDの短期EMAと長期EMAの両方が下向きで平行又は乖離しながら推移している時】

下の画像では、-2シグマと-3シグマの間を往復するバンドウォークが発生中。黒〇で囲んだ所が売りエントリーのポイントであり、その時のMACD(赤〇で囲んだ所)を見ると短期EMAと長期EMAが両方下向きで乖離しながらロウソク足と共に下落しております。

BB MACD売りエントリー1

黒〇で囲んだ所で売りエントリー
TradingView提供のチャート
②【MACDの短期EMAと長期EMAの乖離が大きくなっており、平滑シグナルが連続して下落している事が確認出来る時に、ボリンジャーバンドの-3シグマが拡散し始めた時】

下の画像では、短期EMAと長期EMAの乖離の拡大(赤〇で囲んだ所)と平滑シグナルの連続下落が出現後にボリンジャーバンド-3シグマが明確に拡散している事が分かります。-3シグマの拡散のタイミングに合わせて売りエントリーします(黒〇で囲んだ所)。

BB MACD売りエントリー2

黒〇で囲んだ所で売りエントリー
TradingView提供のチャート
③【①や②の条件を満たしている時にMACDの0ラインを短期EMAや長期EMAを上から下に抜けた時】

下の画像は、上記の①の条件を満たしている時であり、短期EMAが0ラインを上から下へ抜けた時を青〇で、長期EMAが0ラインを上から下へ抜けた時を赤〇で囲んでいます。どちらも売りエントリーのタイミングであり、既に売りポジションを持っている時であっても証拠金に余裕があれば売り増し推奨です。

BB MACD売りエントリー3

青〇・赤〇で囲んだ所で売りエントリー
TradingView提供のチャート

【売りポジションの決済タイミング】

①【ボリンジャーバンドのバンドウォークが、ロウソク足がバンドから上へ抜ける形で終了し、MACDの短期EMAと長期EMAの乖離が小さくなっている時】

下の画像は【売りエントリーのタイミング】の①と③で売りエントリーした場合の決済タイミングです。-2シグマと-3シグマの間を往復するバンドウォークが発生していましたが、ロウソク足が-2シグマを上抜けしてバンドウォークが終了した事が分かります。この時、短期EMAは上昇、長期EMAは下落して乖離幅が縮小しています。この事は平滑シグナルが連続して小さくなっている事からも分かります。黒〇で囲んだ所で売りポジションを決済します。

BB MACD売りポジション決済1

黒〇で囲んだ所で売りポジションを決済
TradingView提供のチャート
②【ボリンジャーバンドの-3シグマが縮小しており、MACDの短期EMAが長期EMAを下から上へ交差した時】

下の画像は【売りエントリーのタイミング】の②で売りエントリーした場合の決済タイミングです。黒〇で囲んだ所でMACDの短期EMAが長期EMAを下から上へ交差した事とボリンジャーバンドの-3シグマが縮小し始めている事が確認出来ます。黒〇で囲んだ所で売りポジションを決済します。

BB MACD売りポジション決済2

黒〇で囲んだ所で売りポジションを決済
TradingView提供のチャート

【使用上の注意点】

以下の条件を満たしている時は精度が下がりますので、エントリーを見送る事をお勧めします。ポジションを持っている場合は一旦決済した方が無難です。

①買いエントリー検討時にボリンジャーバンドの基準線(移動平均線 設定値20)の傾きが下落している。

売りエントリー検討時にボリンジャーバンドの基準線の傾きが上昇している。

②上昇トレンドの場合はボリンジャーバンドの+3シグマが収縮している時。

下降トレンドの場合はボリンジャーバンドの-3シグマが収縮している時。

③MACDの平滑シグナルが小さく、短期EMAと長期EMAが上下に何度も交差する。

 

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。