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FXのテクニカル分析は外れた時こそ真価を発揮する

FXトレードを行う際のメインの取引根拠としてテクニカル分析を用いている方は沢山おられるでしょう。エントリーの時は特にそうです。しかし決済の時も取引ルールを厳格に守る事が出来ている方は中々いません。今回の記事ではテクニカル分析が外れた時の多くのトレーダーの行動とそれを利用してFXで利益を獲得する方法をお伝えします。

 

 

 

【トレーダー全般の心理と相場変動の仕組み】

人は利益確定は急いで行い、損失確定は嫌がって遅らせる傾向があります。追い詰められると過剰にリスクをとってしまいます。それもとるべきタイミングかどうかを合理的に考えずに待つべきポイントまで待てずに今すぐにでもとりたがります。これは一部の人の後天的特徴ではなく人全般の先天的特徴です。つまり誰もがこの傾向に陥り易いという事です。

FXは買い注文が入るとレートが上がり、売り注文が入るとレートが下がります。注文の規模が大きければ大きい程変動幅が大きくなります。現在の買いポジションは将来の売り、現在の売りポジションは将来の買いです。

これらの事を意識して今回の記事をお読みいただければ理解が深まります。

【テクニカル分析が外れるとどうなるか】 

テクニカル分析が外れると反対方向へ強いトレンドが発生します。外れたと確信したら当たった場合と逆方向でエントリーしましょう。

売りサインが出た時に売りエントリーしても殆ど含み益にならずに上昇した場合はそこからレートが上がっても下がっても上がり易くなります。下がれば短期逆張りでの買いのチャンスとなり、上がれば強い上昇トレンドとなり大きな値幅を利食い出来る可能性が高い買いのチャンスとなります。買いサインのテクニカル分析が外れた時も売りと買いが逆になるだけで考え方は同じです。

【テクニカル分析が外れたかどうか見極める方法】

誰も見ていないものを見て売り買いのタイミングを計ろうとしても機能しません。売りサインが出てもそのタイミングで売られていなければ下がる事もポジションが売りに偏る事もないからです。買いの場合も然りです。多くのトレーダーが注目しており、実際に取引が盛んに行われている通貨ペアを選びましょう。ドル円やユーロドルを始めとしたドルストレートがお勧めです。テクニカル指標やチャートパターンに関しましても、広く知れ渡っており多用されているものを使いましょう。

売買サインが出た方向と反対方向にトレンドが発生した時がテクニカル分析が外れた時です。

一瞬売買サインが出ただけだと注文を出すトレーダーが多くなり難く、エントリーして含み損となるトレーダーの比率が増え難いので、売買サインが出ている状態をある程度保っていた場合の方が精度が高くなります。

 

 

【テクニカル分析が外れた時の具体的なレートの推移】

ヘッドアンドショルダーを例に説明します。黄緑〇が売りエントリーのポイント黒線がレートの推移赤線がネックライン青線が高値の水平線黄緑線が一般的な利食いのポイント(高値の水平線とネックラインの幅と同程度の幅)を表します。

ヘッドアンドショルダーダマシ

上の画像の場合はネックラインを割り込んだ事でヘッドアンドショルダーが完成し、黄緑〇で売りエントリーしました。しかし殆ど下がらずネックライン付近で暫く停滞した後、明確にネックラインを上抜けし、再びネックラインを割り込む方向へ動きましたが割り込めずに直近高値を抜けて上昇しました。

ここで素早く損切り出来れば損害は軽微で済みますが、売り方向へのバイアスが掛かったトレーダーは中々損切り出来ません。寧ろ難平してしまうトレーダーもいます。そうなるとポジションが売りに偏ります。ここで買えば下がり難く、下がったとしてもネックラインの少し下程度までであり、短時間で再び上昇する可能性が高いのです。

下がらず上昇すれば売り手は更に苦しくなります。買い手はいつでも利食い出来る状態であるトレーダーが多く、ある程度利食いしてポジションは減少傾向となる一方で売り手は利食い出来ず、極端にポジションサイズを大きくしている場合を除けばまだ含み損は深刻な金額となっていないので決済が進みません。そうなると益々買い手が有利になりますので高値圏でも買い辛いとは言えません。寧ろ高値圏で買い辛いと思うトレーダーが多くなれば買いポジションが増え難く、上昇しても利益確定の売りの規模が小さいのであまり下がらず更に上昇します。

青線の高値を抜ければ上方向のブレイクアウトとなります。FXの6割から7割はレンジ相場と言われていますので、ここまで来れば下がり易くなると考えるトレーダーが多く、売り方向へのバイアスが掛かっているトレーダーは「難平するならここだ」と思い、売り注文が集中するポイントです。まだポジションが無い状態からの売りエントリーであれば少し下がっただけでも利食い出来ますが、難平であれば大きく下がってくれない事には利食い出来ずポジションの偏りが解消されません。下がった所で利食いたいトレーダーだらけになっている時程下がり難く、ポジションの偏りがない時よりブレイクアウトの可能性が高くなっております。

青線の高値を抜けてブレイクアウトが発生したとなるといよいよ売り手は本格的に苦しくなります。ここまで来ればもう売りの根拠は完全に崩れています。損切りせざるを得なくなります。売りポジションの大量の損切り、つまり大量の買い注文が入りレートが急騰します。急騰した事により売りポジションを持っている他のトレーダーも損切りして更に上昇します。これが連鎖的に発生してどんどんレートが上昇して行きます。

【自分がテクニカル分析が外れた時の被害者にならない為には】

外れたと判断したら勇気を持って素早く損切りする事がまず大切です。もしやる必要の無い損切りとなってしまっても直近の損益に惑わされず一貫したトレードを行うべきです。

反対方向へトレンドが発生した場合は出遅れても果敢に順張りでエントリーしましょう。自分が「こんな高いレートで今更買いたくない」と感じた時は多くのトレーダーが同じ様に感じています。それはポジションが買いに偏り難い事を意味しており、利益確定の売りに押され難いので買いのチャンスなのです。

飽くまで順張りの方向でのエントリーを考え、上がっている最中に買い、下がっている最中に売りを心掛けましょう。

【まとめ】

テクニカル分析が外れると当たった場合と反対方向へトレンドが継続し易い。

テクニカル分析が外れたかどうか見極める方法は、通貨ペア・分析ツール共に広く多用されているものを使用し、テクニカル分析の定石通りにエントリーしても殆ど含み益にならず反対方向へトレンドが発生した時をテクニカル分析が外れた時と見なします。

外れたと確信したら順張りでエントリーすればトレンドフォローに成功し易く短時間で大きな利益を出し易い。

 

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。