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CFD NYダウ工業株30種平均の特徴

ダウ工業株30種平均(NYダウ)はアメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出を行っている株価指数であり、運輸業と公益事業以外の全ての業種の30社の大型株で構成されております。株価指数の算出方式は株価平均型です。構成銘柄の入れ替えは年に一回行われますが、入れ替え時期は不定期です。略称はDJIA。

 

 

 

 

 

【NYダウの構成銘柄と信頼性】

NYダウの構成銘柄はアメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社による厳格な審査の元で決定されております。

審査に合格して構成銘柄となる為には以下の条件を全て満たしている必要があります。一部の業種に偏る事無く構成されております。

【企業の実績・客観的評価が非常に高い】

【継続的に成長し続けている】

【投資家達から多大な支持を得ている】

【アメリカで創設された企業であり、本社の所在地がアメリカである】

【その業種でトップクラスの優良企業である】

NYダウの1896年5月26日から続く長い歴史の中で上記の基準を絶えず堅持されてきました。2023年11月時点の構成銘柄は以下の通りです。

【Apple Inc(アップル)】AAPL
【Amgen Inc(アムジェン)】AMGN
【American Express Co(アメリカン・エキスプレス)】AXP

【Boeing Co(ボーイング)】BA
【Caterpillar Inc(キャタピラー)】CAT

【Salesforce.com Inc(セールスフォース・ドットコム)】CRM
【Cisco Systems Inc(シスコシステムズ)】CSCO
【Chevron Corp(シェブロン)】CVX

【The Walt Disney Co(ウォルト・ディズニー・カンパニー)】DIS
【Dow Inc(ダウ)】DOW
【Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)】GS
【The Home Depot Inc(ホームデポ)】HD
【Honeywell International Inc(ハネウェル・インターナショナル)】HON
【International Business Machines Corp(アイ・ビー・エム)】IBM
【Intel Corp(インテル)】INTC
【Johnson & Johnson Inc(ジョンソン・エンド・ジョンソン)】JNJ
【JPMorgan Chase and Co(JPモルガン・チェース)】JPM
【The Coca-Cola Co(ザ コカ・コーラ カンパニー)】KO
【McDonald's Corp(マクドナルド)】MCD
【3M Company(スリーエム)】MMM
【Merck & Co(メルク)】MRK
【Microsoft Corp(マイクロソフト)】MSFT
【Nike Inc(ナイキ)】NKE
【Procter & Gamble Co(プロクター・アンド・ギャンブル)】PG
【The Travelers Companies Inc】TRV
【UnitedHealth Group Inc(ユナイテッド・ヘルス)】UNH
【Visa(ビザ)】V
【Verizon Communications Inc(ベライゾン・コミュニケーションズ)】VZ
【Walgreens Boots Alliance  Inc(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)】WBA
【Wal-Mart Stores Inc(ウォルマート・ストアーズ)】WMT

いずれの銘柄も経営基盤がしっかりしていて倒産リスクが低いものばかりです。世界中の投資家達から太鼓判を押される定評があります。

【構成銘柄のファンダメンタルズ分析が重要】

NYダウの構成銘柄はいずれも世界規模で多大な影響力を持った銘柄ばかりであり、銘柄数が少なく個別銘柄の影響を受けやすい事もあり、どれが1つだけを集中的にチェックしておけば良い訳ではなく、構成銘柄全ての動向をこまめにチェックするべきである為、NYダウのチャートを見てのテクニカル分析よりも構成銘柄毎のファンダメンタルズ分析の重要度が高い株価指数です。

NYダウは忙しくて分析にあまり時間をかけれない人がテクニカル分析一筋で勝負しようとするよりも、普段から有名企業の個別銘柄の情報をチェックするのが趣味である方がじっくり腰を据えてファンダメンタルズ分析を行って勝負するのに向いた投資対象であると言えます。

 

 

 

【アメリカの金融政策と経済指標】

金融緩和と金融引き締めを簡単に言うと金融緩和はお金の総量が増える、金融引き締めはお金の総量が減るという事です。利上げは金融引き締め、利下げは金融緩和です。

お金の総量が増えると単純に投資出来る資金が増えるという事もありますし、インフレが進行して企業の売り上げが上昇する事で株価が上昇し易い地合いとなります。これは金融緩和は株高になり易く、金融引き締めは株安になり易いという事を意味します。

株式市場全体に言える事ですが、株価は金利上昇と逆相関の関係にあります。NYダウ構成銘柄は全てアメリカの企業である為、見るべき金利は当然アメリカの金利となります。

具体的には、FRBの政策金利、米国債利回りが重要です。これらを変動させる要因となる経済指標や要人発言にも留意すべきです。

金融政策はインフレが進行している場合は利上げ、デフレが進行している場合は利下げへ向かう事になります。従ってインフレ度合いを把握出来る経済指標のチェックが今後のアメリカの金利の動向を知る為の鍵となります。以下の経済指標がアメリカのインフレ度合いを把握出来る代表的な経済指標です。

【消費者物価指数(CPI)】

【生産者物価指数(PPI)】

【PCEデフレーター】

【平均時給】

上記の経済指標の数値が前回数値や専門家の予想を上回ると「米国債利回りの上昇」・「FRB関係者のタカ派発言」・「FRBが利上げする可能性」が高まる事になります。つまりNYダウにとっては下落要因となります。

アメリカ経済全体の経済状況の良し悪しを把握する事も重要です。当然経済状況が良好な方がNYダウは上昇し易くなります。以下の経済指標がアメリカの経済状況の良し悪しの推移を把握出来る代表的な経済指標です。

【国内総生産(GDP)】

【ISM製造業景況感指数】

【ADP雇用統計】

【非農業部門雇用者数変化】

上記の経済指標の数値が前回数値や専門家の予想を上回るとNYダウは上昇し易くなります。

【NYダウの過去の推移とボラティリティ】

NYダウは長期間に渡り堅調推移を続けてきましたが、他のアメリカのメジャーな株価指数であるNASDAQ100と比較するとボラティリティは小さめです。これはNASDAQ100の構成銘柄がこれから大きな成長に期待される新興企業の割合が多いのに対し、NYダウの構成銘柄は既に成熟した安定的な大型株で構成されている事が理由です。

ボラティリティが小さいと大きな利益を獲得し難いというネガティヴな印象を受ける方がおられるかもしれませんが、一気に大きな損失を被り難いというメリットでもあります。

長期的な方向性が上昇であるという事がはっきりしているのであれば買いでエントリーする事で、ボラティリティが小さいが故に無駄な損切りを回避しつつ手堅く利益を獲得出来る有望な投資先であると言えます。

流動性が高いが故にスリッページが発生し難くスプレッドも狭いという点も長所です。

【まとめ】

ダウ工業株30種平均(NYダウ)はアメリカの厳選された優良企業30社の平均株価。

ボラティリティはNASDAQ100より小さめですが、安定性が高く長期的に上昇基調を保っています。

構成銘柄毎のファンダメンタルズ分析の重要度が高い株価指数であり、長期的な方向性が上昇であるという事がはっきりしているので長期投資に向いています。

 

 

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。