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CFD WTI原油の特徴

WTI原油は原油の中では取引規模1位であり、値動きの頻度が多い事や情報収集が比較的容易である事から取引チャンスが多い銘柄です。WTI原油の特徴を把握して日々の収益を高めましょう。

 

 

 

 

【通貨価値と原油価格】

原油はカナダドルと相関性があり、ドルと逆相関の傾向があります。特に原油価格の急落時にカナダドルも急落する傾向があります。

下記の理由により原油価格が上昇するとUSD/CAD(ドル/カナダドル)が下落します。ドル安、カナダドル高です。

【原油高はカナダドル高】

カナダは世界屈指の原油輸出国であり、原油価格の上昇はカナダドルの上昇となります。

【原油高はドル安】

ドルが世界の基軸通貨であり、世界中で貿易に使用されています。

原油は世界中で需要が安定して非常に高い商品です。特にWTI原油は原油の中では取引規模1位です。

インフレ、つまり物価高は通貨安を意味し、国際取引における通貨とはドルです。これが原油価格(物価)が上がると通貨(ドル)の価値が下がる要因です。

 

【政策金利と原油価格】

政策金利が利上げされるとその国の通貨価値が上昇し易くなります。

通貨価値が上昇すると相対的に物価が下落してインフレは抑制されます。

世界の主要な中央銀行や産油国の金利上昇によりリスク資産から現金への資金移動が発生して原油価格の下落となります。

 

【OPECプラスの動向】

石油輸出国機構(OPEC)にOPECと協力関係にある国々を加えた「OPECプラス」は、産油国の利益を守る事を目的としており、原油価格を統制する為に「原油の減産」又は「原油の増産」を協調して行います。

原油の減産が行われた場合は原油価格の上昇要因、原油の増産が行われた場合は原油価格の下落要因となります。

 

 

 

【景気と原油価格】

投資対象としての原油はリスク資産という立ち位置にあり、リスクオン相場になると原油価格が上昇し易くなります。特に株価が大きく上昇する局面においては通貨から株式へと資金が流入する傾向があり、最も規模の大きい株式市場は米国株であり、ドルを株に変える動き(ドル売り)が活発になります。これによりドル安となり、ドルと逆相関である原油価格は上昇傾向が強くなります。

逆に言えばリスクオフ相場においてはリスク資産を現金(ドル)に変える動きが活発になりドル高となる傾向が強くなります。所謂有事のドル買いとなり原油価格は下落傾向となります。2020年にコロナショックにより世界規模で深刻な不況が訪れて原油価格が史上最大の大暴落となった事は有名な話です。

 

【産油国の天変地異・気温と原油価格】

産油国で自然災害などにより原油の採掘・輸送が困難になると原油の供給量の低下が懸念されて原油価格の上昇に繋がります。

気温も原油価格の変動要因の1つです。例年よりも夏の気温が高い場合や冬の気温が高い場合はエアコンなどの冷暖房設備の稼働量の増加によって原油の消費量も増加して原油価格の上昇に繋がります。特に原油の消費量が1位のアメリカと2位の中国の気温は要チェックです。

 

【原油在庫量と原油価格】

毎週水曜日の日本時間の0:30(夏時間の場合は23:30)に米国エネルギー情報局(EIA)が原油在庫量を発表します。

アメリカの夏時間 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日

原油在庫量の増加は原油価格の下落要因、原油在庫量の減少は原油価格の上昇要因となります。

特にWTI原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシング地区の原油在庫は影響力が大きく重要です。

 

【まとめ】

WTI原油と正相関・逆相関を以下にまとめました。

【正相関】

「金融緩和」「カナダドル」「好景気」「原油供給量減少」「米国株高」「原油在庫量の減少」

【逆相関】

「金融引き締め」「ドル」「不景気」「原油供給量増加」「米国株安」「原油在庫量の増加」

 

 

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。