テツリュウトレーディング

FX・CFDで勝つ為に必要なものはここにあり!

メキシコペソの特徴 メキシコペソ円のFX戦略

 

 

【メキシコ及びメキシコペソの特徴】

メキシコ国旗

メキシコペソ MXN

メキシコペソを発行している国であるメキシコ合衆国(以下「メキシコ」と呼びます。)は地下資源、鉱物資源が豊富で、特に銀の産出量が世界一です。モリブデン等のレアメタルや原油も豊富です。従って資源価格の動向がメキシコペソのレートに大きな影響を及ぼします。中でも世界的に安定して需要の高い原油価格の代表的な指標であるWTI原油と銀のレートと高い相関性があります。

メキシコの人口は約1億3千万人(世界10位)であり、若年人口層が多く、現在もメキシコの人口は増加傾向です。

GDPは中南米屈指の経済規模(2位)であり、世界順位は196か国中16位(2022年)です。

自動車産業、観光業も優秀であり、メキシコは今だけでなく将来性も有望な国です。

貿易の大部分がアメリカであり、輸出の約80%、輸入の約40%がアメリカとの貿易です。その為、アメリカとの関係が良好であるかどうかとメリカの景気の良し悪しの影響を非常に強く受けます。

長期間の間、高金利政策を維持しており、スワップポイントが高いという魅力に加え、新興国としてはメキシコは経済的に強い国であるが故に他の新興国の高金利通貨よりも為替レートが安定しているという点も特筆すべき長所です。

【メキシコペソ円のトレード戦略】

メキシコペソ円 MXN/JPY

メキシコペソ円 MXN/JPY

 

メキシコペソ円はメジャー通貨ペアと比べてレートの変動頻度・変動幅共に非常に小さい為、為替差益を狙ったトレードには向きません。トレードするならメキシコペソが長期的に高金利通貨である事と他の長期的に高金利通貨である新興国の通貨よりもレートが安定している事を活かしたスワップ狙いの買いポジション長期保有がお勧めです。この記事ではスワップ狙いの買いポジション長期保有を前提として解説します。

メキシコペソ円を買うにあたって見るべきポイントは以下の4つです。

①アメリカ・メキシコ・日本の政策金利及び今後の金融政策の展望

②アメリカとメキシコの政治的関係

③アメリカの景気の良し悪し

④原油や銀を始めとした資源価格

【①アメリカ・メキシコ・日本の政策金利及び今後の金融政策の展望】

お金は金利が低い方から高い方へ動く傾向がありますが、より重要なのは今高いか低いかよりも、今後のお金の移動元と移動先の金利差の変動です。世界一の経済大国であり基軸通貨ドルを発行しているアメリカの金利の動向が重要なのはメキシコペソ円のトレードを行う時に限った事ではありませんが、アメリカ経済への依存度が非常に高いメキシコの場合は特に重要です。メキシコの政策金利とアメリカの政策金利の差の変動を把握してメキシコの政策金利の方が高い形で金利差が広がる傾向にある時がメキシコペソ円の買いの狙い目です。単純な金利の数値の変動だけでなくメキシコの中央銀行とアメリカの中央銀行の声明を確認して今後何を基準に金利をどう変えて行くつもりなのかを把握する事が重要です。

アメリカの中央銀行は「金融政策はデータ次第」という趣旨の発言をする事が多く、PPI(企業間取引の物価)の数値を重視している傾向があります。その他のインフレ度合いを示す経済指標はCPI(個人が物やサービスに支払う物価)、PCE(CPIとの違いを平たく言えば調査対象が企業で広範囲)、平均時給が重要です。

メキシコと日本の金利差の変動も無視出来ませんが、アメリカより影響が小さい事に加え、日本は長期に渡り大規模金融緩和から金融政策を変更しておらず、現状では今後も変更する兆しを見せない状態が続いております。逆に言えば日本が金融政策の変更へ大きく動す兆しを見せた時は要注意です。日本がテーパリングや利上げを行う方向へ動き始めた時はメキシコペソ円の新規買いは控え、買いポジションを減らす事を検討しましょう。

【②アメリカとメキシコの政治的関係】

メキシコの貿易の大部分はアメリカとの貿易です。もしアメリカとの関係が悪化して貿易に大きな支障を来す様な事が起きればメキシコ経済にとって深刻な悪材料である事は明白です。

メキシコがメキシコからアメリカへの不法移民の取り締まりを充分に行っていないとしてその制裁でアメリカの大統領がメキシコに関税をかけると発言した時にメキシコペソのレートが暴落した事がありました。

【③アメリカの景気の良し悪し】

いくらメキシコとアメリカの関係が良好でもアメリカの景気が悪くてアメリカがメキシコの商品をあまり買えないという状況になるとメキシコの収益は大きく低下します。アメリカのCPI(個人が物やサービスに支払う物価)を確認する事でアメリカ国民の購買意欲の現状を知る事が出来ます。メキシコの貿易収支を確認する事でアメリカの景気の良し悪しがどの程度メキシコ経済に影響を与えたかをある程度推し量る事が出来ます。その他の景気の良し悪しを判断する経済指標はGDP、失業率、雇用統計、小売売上高、ISM製造業景況感指数に注目です。

【④原油や銀を始めとした資源価格】

メキシコは地下資源、鉱物資源が豊富であり、それらを輸出する側である為、資源価格が上昇するとメキシコペソのレートが上昇する傾向にあります。それに対して日本は資源に恵まれておらず輸入する側である為、資源価格が上昇すると日本円のレートが下落する傾向にあります。特に原油と銀の価格が重要です。

 

 

【メキシコペソ円の資金管理】

全て買いでローレバレッジでエントリーする事と1番低いレートで買えたポジションはローレバレッジにしつつ全て利食いせずに残しておく事を前提で解説します。週足を執行足(エントリーする際に主に見る時間軸)として上位足に月足を使用します。レートの変動が激しい時は日足や4時間足を参考にしても良いです。

長期保有するのであればハイレバレッジは禁物です。特にここが底だと信じての全力買いは非常に危険です。理想はレートが急変動しても強制ロスカットのリスクが低いローレバレッジでエントリーしつつ少額であっても含み益の状態を保って着実にスワップ収益を確保する事です。レバレッジの目安は1回のエントリーでは1倍~2倍とし、全てのポジションを合わせたレバレッジは最大でも5倍程度とする事をお勧めします。他の通貨ペアをトレードするFX口座とは別にしてメキシコペソ円のスワップ狙いの買いポジション長期保有専用のFX口座でトレードする事をお勧めします。

高値更新時に買うよりも安値圏で悪材料が払拭されて上昇している時に買うのがお勧めです。その後、ファンダメンタルズ的にポジティブを保ちつつもレートが下落後に下げ渋りを確認してから買い増しします。レートが上がって来たらなるべく高いレートで買ったポジションから先に含み益の時に決済します。1番低いレートで買えたポジションはローレバレッジにしつつ全て利食いせずに残しておきます。

エントリーと決済のタイミングをパターン別に解説します。

【高値圏で急上昇中】

相場全体がリスクオンであり、その中でメキシコペソにとって強いポジティブニュースが出た可能性が高い状況です。エントリーは控えます。決済は上昇している最中に売り上がる形で少しずつポジションを減らしていきます。

【高値圏で緩やかに上昇中】

リスクオンの地合いが継続中ですが新規のインパクトのある取引材料が乏しい状態です。エントリーは控えます。方向感が無くなった時や下落に転じた時はポジションを減らします。

【高値圏で急落中】

ポジションを持っているのであれば含み益が急速に減少(又は含み損が急速に増加)している状態です。急いでポジションを減らすべきです。1番低いレートで買えたポジション以外は全てすぐに決済して構いません。

1番低いレートで買えたポジションのレートを下回った場合は下げ渋りを確認してから1回だけ買い増しします。その後レートが上がってきたら高い方のポジションを決済します。決済のタイミングは上がっている最中に含み益の時に早めの決済を行います。これを繰り返して1番低いレートで買えたポジションのレートを可能な限り低くします。上がらずに買い増しした低いレートのポジションの含み損も解消されそうにない場合は高い方のポジションを損切りして低いレートのポジションをローレバレッジにして残します。

【高値圏で緩やかに下落中】

ポジションを減らしつつ下げ止まりを待ちます。下げ止まった時のレートが安値圏ならば買っても良いです。

【高値圏で値幅が大きい横這い】

高値圏まで上がった時にポジションを減らす事から開始して、安値圏で減らした分以下のポジションサイズで買って高値圏で売るを繰り返します。

【高値圏で値幅が小さい横這い】

ポジションが複数存在する場合は高いレートのポジションを減らしながら様子見します。

【安値圏で急上昇中】

急上昇中であれば買ったポジションが速やかに大きな含み益となる可能性が高いので折角の安値圏で買えるチャンスを逃さない様に多少出遅れてもハイレバレッジにならない様に気を付けつつ買いましょう。上昇の勢いが弱くなったら買い増しを避けます。安値圏と言えないレートまで上がったら高いレートで買ったポジションから優先的に利食いします。

【安値圏で緩やかに上昇中】

買いのチャンスではありますが、自分以外にも買いたいトレーダーが沢山いる可能性が高い状況です。ある程度上昇すれば利益確定の売りに押され易いので上値の重さが鮮明になったらエントリーを避けて利食いを考えましょう。

【安値圏で急落中】

無謀な逆張りをするトレーダーがある程度いると思われる状況です。誰もが底値で買いたいと一度はお考えになった事があるでしょうが、急落中の底値を狙って買うのは至難の業です。下がっている最中に買おうとせずに明確に下げ止まるまで辛抱強くまってから買いましょう。買いエントリーの基本は上がっている最中に買う事です。急落前のレート付近まで上がって来ると、急落の初期段階で買って含み損だったトレーダーの利食いに押されて下がり易いので急落前のレートに戻る前に利食いましょう。

急落前のレートから極めて大きく下落した場合は買いポジションを持っていたトレーダー達は損切りさせられて殆ど買いポジションが残っていない事もあります。大きな下髭を付けたローソク足が出た場合はその可能性が高いと言えます。もしその場合に下髭に位置するレートで買えたのであればそのポジションは長期間含み損になるリスクが低いので、急落前のレートまで上がって来ても利食いせずに残しておいても良いです。

【安値圏で緩やかに下落中】

ポジションが買いに偏り易い典型の状況です。メキシコペソ円の様な買いポジションで沢山スワップ収益を獲得出来る通貨ペアの場合は「逆張り・難平・損切りしない」でポジションサイズを大きくし過ぎるトレーダーが後を絶たちません。ポジションが買いに大きく偏っている事が明白であり、買いポジションを保有しているトレーダーの大多数が高額の含み損の時は大口から見れば空売りのチャンスである為、買いポジションの損切りを狙って大量の売りを浴びせて暴落させて来る事がよくあります。FXのレートが最も大きく動く時は大量の損切りが出ている時であると言われております。この状況で下手に買いエントリーすると長期間含み損地獄に苦しめられるリスクが高いのです。高確率であまり上昇する事無く急落します。この状況で買うのはお勧め出来ません。寧ろ急落に備えてポジションを減らしておく方がお勧めです。

【安値圏で値幅が大きい横這い】

一見【高値圏で値幅が大きい横這い】と似た状況に思えますが、こちらの方がレンジを下抜けするリスクが高いです。レンジの安値圏で買っても良いですが、高値圏までじっくり引き付けて売ろうとするよりも早めに売る事をお勧めします。下抜けした場合は1番低いレートで買えたポジション以外は即座に決済しましょう。逆にレンジの高値圏まで上がった時は利益確定の売りが出易い事と高値掴みを嫌がって買いエントリーするトレーダーが少ないのでポジションが買いに偏り難く、レンジの高値圏で下げ渋りが見られた後に上抜けするのであればここから買っても下がり難いので買い推奨です。

【安値圏で値幅が小さい横這い】

相場が比較的大人しく、急速に含み損が増加するリスクが低い状態で着実にスワップ収益を貯めれるので買いのチャンスであると言えます。

 

 

【まとめ】

メキシコペソは資源価格と高い相関性があり、特に原油と銀の価格に注目。

メキシコの貿易の大部分はアメリカとの貿易であり、アメリカとの関係及びアメリカ経済の良し悪しの影響を非常に強く受けます。

メキシコペソは新興国の高金利通貨の中では経済的に強く、比較的レートが安定しておりメキシコペソ円はスワップ収益狙いの買いポジション長期保有に向いた通貨ペア。

メキシコペソ円の資金管理はローレバレッジでの買いポジション長期保有を基本として1番低いレートで買えたポジションを残しつつ最大レバレッジは5倍程度にとどめるのがお勧めです。執行足は週足で。月足・日足・4時間足も参考にします。

 

【 メキシコペソ円のトレードをされる方にお勧めのFX業者】

みんなのFX

スプレッドが狭く、プラススワップが多く、マイナススワップが少ない。TradingView(トレーディングビュー)の有料版でしか使えない機能を口座開設者は無料で利用可能。

みんなのFXの口座開設はこちらからどうぞ

トレイダーズ証券 みんなのFX

上の画像をクリックすると口座開設ページに移動します

みんなのFXの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

お勧めのFX業者その3 みんなのFX - テツリュウトレーディング

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。