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FX・CFDで勝つ為に必要なものはここにあり!

FXの6割から7割はレンジ相場

FXの6割から7割はレンジ相場と言われております。これはトレンドチャネル(サポートラインとレジスタンスラインの間のゾーン)の安値圏で買い、高値圏で売りを行えば6割から7割は勝てるという事です。実際はそんなに単純には行きませんが、単純ではなくこのやり方で勝つ手法をとことん追求します。

 

 

 

 

 

【レンジ相場の多い通貨ペアを探す】

以下の条件が揃うとレンジになり易い傾向があります。全てでなくても一部当てはまっているだけでも確度が上がります。

「政策金利が同程度」「地理的に近い」「政治的立場が同じ」「主な輸入品・輸出品が類似している」「国力(特に経済力)が同程度」

月足で見ると

2014年~現在(2023年時点)に至るまで「豪ドルNZドル」がレンジ相場となっております。

2017年~現在(2023年時点)に至るまで「ユーロポンド」がレンジ相場となっております。

2018年~2021年まで「ドル円」がレンジに近い値動きでした。レンジブレイクの要因は政策金利に大きな差がついた事です。

【レンジ相場になり易い時間帯の確認】

短い時間軸でも明確にレンジ相場となっている時はチャンスです。

日本時間の9:00〜15:00は対円通貨ペアがレンジになり易い時間帯です。

特に「ドル円」がこの傾向が顕著であり、日本時間の9:00〜15:00はドル円の取引量が全通貨ペアで最も多くなるという点でも「ドル円」がお勧めです。但し、日本の取引所が休場の時はこの限りではありません。

【大口のオーダーを意識する】

自分がエントリーや決済を考えているレート付近に大口の注文がある場合はそのレート付近で値動きが反転する可能性が高くなります。

下の画像ではドル円のレートが110.4の時に「売り厚め」と記されています。これは110.4で一旦上昇が止まる可能性が高い事を意味します。ならばそのレートを売りエントリーや買いポジションの決済のタイミングとして利用するのが有効と言えます。

ドル円リアルタイムオーダー

オーダー状況の例。この画像は筆者(tetsuryu)が参考の為に作成したものであり、実際のオーダー状況とは異なります。

規模の大きいオプションカットがある場合はそのレートに引き寄せられる傾向があり、そのレートから乖離した時にそのレートに向かう方向へエントリーするのが有効となります。

上の画像ではドル円のレートが110.9の時に「OP29NYカット」と記されています。これは110.9を上回るレートの場合は下落し易い、110.9を下回るレートの場合は上昇し易い事を意味します。ならば売りエントリーは110.9を上回るレートになってから、買いエントリーは110.9を下回るレートになってからという戦略を立てる事が出来ます。

 

 

 

【ポジションの偏りを意識する】

買いポジションの決済は売り注文、売りポジションの決済は買い注文です。FXは買い注文が入ればレートが上がる、売り注文が入ればレートが下がる。注文数量が多ければ多い程変動幅も大きいという仕組みです。ならばポジションの偏りを把握して偏っているポジションと反対方向のポジションでエントリーすれば有利と言えます。

トレンドが発生している方向と逆方向にポジションが偏っていると考えます(上昇トレンドの場合は売り、下降トレンドの場合は買いにポジションが偏っています)。含み損を抱えている側にポジションが偏っているという事です。

【トレンドチャネルの範囲内で利食い】

基本的には【ボリンジャーバンドの使い方講座その6 トレンドラインの引き方・使い方】の記事で解説しているやり方でトレンドラインを引いてトレードします。

異なる点は「トレンドチャネルの範囲内で利食いする」・「リスクリワードは1:1」・「レンジ相場でもトレードする」の3つです。

トレンドラインの引き方・使い方の詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

ボリンジャーバンドの使い方講座その6 トレンドラインの引き方・使い方 - テツリュウトレーディング

【リスクリワードは1:1で】

エントリー・利食い共にトレンドチャネルの範囲内で行います。トレンドチャネルの安値圏で買い、高値圏で売りが基本です。損切りは利食い幅に合わせます。

【上位足の方向に合わせてエントリー】

上位足の方向と逆だと目先は一見含み益が増えそうでもその動きは長続きせず、寧ろ含み損が増える動きが長続きするリスクが高いのです。

【動いてる最中に動きに合わせてエントリー】

トレンドチャネルの安値圏に到達したからと言ってすぐの買うべきとは限りません。勢いよく下がっている最中に買って自分が買った瞬間に下げ止まって見事に底値での買いエントリーに成功するという事は極めて稀です。殆どの場合は買った後も勢い止まらず短時間で大きな含み損となります。買うのであれば上がっている最中に買いましょう。売るのであれば下がっている最中に売りましょう。

【スプレッドが急拡大する時は避ける】

日計りでトレードする場合は「重要度の高い経済指標の発表時」・「要人発言が予定されている時間」・日本時間の早朝などの「薄商いの時」は避けます。

新規で大きなニュースが入って来て、その続報で急激にレートが動く事が頻繁に起きる相場もトレードを控える事をお勧めします。例えば2022年2月にロシアがウクライナへ侵攻したというニュースが入って来てから暫くの間はその様な相場状況でした。

【荒れ相場には手を出さない】

【手数料が割高になる】

値動きが非常に激しい相場ではスプレッドが安定しません。突然非常に大きくスプレッドが広がったり、広がりっぱなしになって暫く狭いスプレッドに戻らない事があります。スリッページも酷くなりがちです。つまり割高の手数料を払わされる事になってしまいます。

【先回り出来ず出遅れる】

急に値動きが激しくなった時は何かしらの大きなニュースが入ってきた可能性があります。それまで意識されていた取引材料を覆す材料が出た場合は、どんなに上手く分析出来ていても突発的なニュースで一気に思惑と逆方向へレートが動いてしまう事があります。そのニュースに素早く対応しようとしても、個人投資家がニュースの詳細を知る事が出来るのは既に大口が取引した後です。自分が買ってから上がるのではなく、既に大量の買い注文が入って上がった後となっています。

一気に大きく上がったとなれば現在時点で大口は大量の買いポジションを持っているか売りポジションを大幅に減らしたかのどちらか又は両方です。これはポジションが買いに偏っている事を意味します。買いポジションの決済は売り注文、売りポジションの決済は買い注文ですから、今更買っても思惑通りにどんどん上がってい行く展開になる可能性は高くありません。

【ブレイクアウトが起き易い】

一気に大きくレートが動くという事はトレンドチャネルを突き抜ける可能性が高くなっています。これはトレンドチャネルの安値圏で買い、高値圏で売りが通用し難いという事です。

【資金管理】

【1回のエントリーのポジションサイズ】

一撃で致命的な損失を負わない様にする事がまず重要です。1回の損切りで全てを失う様なポジションサイズや損切り幅でトレードするのは避けましょう。

常に今回のトレードで損切りしても次のトレードで今回のポジションサイズと同じポジションサイズでトレード出来る余力を残しておくべきです。

ポジションサイズを大きくするのはトレードで利益が出て証拠金が増加した時のみとし、ポジションサイズの増加率は証拠金の増加率と同じにします。

【例】

証拠金100万円で1回のエントリーのポジションサイズを2万通貨でスタートし、その後、証拠金が130万円(1.3倍に増加)した場合は1回のエントリーのポジションを2.6万通貨(2万通貨の1.3倍)とします。

【ポジションの追加方針】

中々含み益にならず含み損が増えて行く展開になった時にポジションを追加するのは得策ではありません。

特に負けている時だけポジションを増やすのはお勧めしません。利益の上振れは起こり難く起きても少額、損失の上振れは起き易く起きると高額という結果になりがちです。

ポジションを追加するなら難平より利乗せ(含み益の時にポジションを追加)を積極的に行い、勝っている時だけポジションサイズを多めにしましょう。初めの内はポジションの追加は行わず、ポジションの追加は長期間同じ取引手法を用いて順調に資産が増えている事を確認してからでも遅くありません。

【待つ事の重要性を知る】

どんなに有効な取引手法を知っていてもルールを破れば無策の運任せ取引をしているも同然です。運だけでいつまでも順風満帆に事が進む道理はありません。必ず買いはトレンドチャネルの安値圏で、売りはトレンドチャネルの高値圏まで待ってからエントリーします。

決済は原則途中決済は行わず指値か逆指値の約定まで待ちます。特に気をつけたいのが含み益の時だけ小さな値幅で利食いして、含み損の時は決済を嫌がり逆指値を外したり広げたりする行為は厳格に禁止します。どうしても途中決済したければ小さな含み損の時に決済して小さな含み益の時は原則決済しない様にしましょう。

小さな含み益の時に決済して良いのは重要度の高い経済指標発表の時間が迫っている時などの事前に荒れ相場になる事が分かっている時や、薄商いを避ける時だけです。

 

 

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。