ボリンジャーバンドを使用した効果的なトレンドラインの引き方とエントリー・利食い・損切りのポイントを解説します。ボリンジャーバンドの設定値は20で、±3シグマを表示します。
- 【大きなトレンドの方向を確認】
- 【トレンドの勢いを確認】
- 【トレンドの発生と起点を見極める】
- 【トレンドの起点からラインを引く】
- 【確度の高いエントリーのチャンスと利食い】
- 【損切りタイミング】
- 【エントリーを避けるべき条件】
【大きなトレンドの方向を確認】
まずは明確にトレンドが発生している方向がどちらなのかを確認します。ボリンジャーバンドの基準線の向きに注目します。上向きなら上昇基調、下向きなら下落基調、横這いならレンジ相場と判断します。レンジ相場より明確にトレンドが発生している時にトレードする方がお勧めです。
【トレンドの勢いを確認】
上昇トレンドの場合はボリンジャーバンドの+3シグマ、下降トレンドの場合は-3シグマを見て幅が拡散している最中であれば勢いがあると判断します。
拡散している最中の勢いがある時がトレンドフォローが機能し易い時です。
【トレンドの発生と起点を見極める】
基準線の向きが変わっており、安値を切り上げ高値を更新する動き(レジスタンスライン・サポートライン共に上向き)になっている事が確認出来る状態になったら上昇トレンドです。その上昇トレンドの最安値がトレンドの起点です。
基準線の向きが変わっており、高値を切り下げ安値を更新する動き(レジスタンスライン・サポートライン共に下向き)になっている事が確認出来る状態になったら下降トレンドです。その下降トレンドの最高値がトレンドの起点です。
チャネルブレイクが明確に発生した場合も新たなトレンドが発生したと見做します。
チャネルブレイクとは、サポートライン又はレジスタンスラインを抜けた後、トレンドチャネル(サポートラインとレジスタンスラインの間のゾーン)の中へ戻らず新たなトレンドチャネルを形成し始めた時の事です。
チャネルブレイク後の上昇トレンドの起点は、レジスタンスラインを上抜けした後、一旦レジスタンスラインへ向かって下落するも、レジスタンスラインに触れずに上昇し始めた時の安値です。
チャネルブレイク後の下降トレンドの起点は、サポートラインを下抜けした後、一旦サポートラインへ向かって上昇するも、サポートライン触れずに下落し始めた時の高値です。
【トレンドの起点からラインを引く】
上昇トレンドの場合は現在発生しているトレンドの最安値と、一旦反落してから再び上昇して行く動きになった時の安値をラインで繋ぎます。
下降トレンドの場合は現在発生しているトレンドの最高値と、一旦反発してから再び下落して行く動きになった時の高値をラインで繋ぎます。
【確度の高いエントリーのチャンスと利食い】
上昇トレンドチャネルが発生している時の買いエントリーとその利食いタイミングを解説します。下降レンドチャネルが発生している時も向きが逆になるだけで考え方は同じです。
①下落してサポートラインに近づくも、触れる事無く上昇した場合は直近の高値に到達する可能性が高い。この場合は安値から上昇し始めた時に買いエントリーします。②の条件を満たしていない場合は直近の高値に到達したら利食いします。満たしている場合はレジスタンスラインを上抜けした瞬間からトレンドチャネルの半分の値幅で利食いします。
②ボリンジャーバンドの+3シグマが拡大している最中は直近の高値を超えて上昇する可能性が高い。この場合はサポートラインに触れたらエントリーしても良いですし、①の条件を満たした時にエントリーするのも有効です。レジスタンスラインを上抜けした瞬間からトレンドチャネルの半分の値幅で利食いします。例えばトレンドチャネルの値幅が20銭の場合はレジスタンスラインを上抜けした瞬間から10銭上昇した時に利食いします。
【損切りタイミング】
売りポジションを持っている場合の損切りタイミングを説明します。買いポジションを持っている場合も向きが逆になるだけで考え方は同じです。
ポジションを持っている時に含み損が増える方向へチャネルブレイクが発生した場合は損切りします。損切りすべきタイミングは2種類あり、損切り幅が小さい方を優先します。
①レジスタンスラインを上抜けした後、一旦レジスタンスラインへ向かって下落するも、レジスタンスラインに触れずに上昇し、直近の高値を超えた時が損切りのタイミングです。
②レジスタンスラインを上抜けした瞬間から上抜けする直前のトレンドチャネルの値幅と同じ値幅分の上昇を超えた時が損切りのタイミングです。例えばトレンドチャネルの値幅が20銭の場合はレジスタンスラインを上抜けした瞬間から20銭を超えて上昇した時が損切りです。
【エントリーを避けるべき条件】
①ボリンジャーバンドの±3シグマの幅が縮小している時。上昇トレンドの場合は+3シグマが右肩下がりとなっている時は買いエントリーを避けます。下降トレンドの場合は-3シグマが右肩上がりとなっている時は売りエントリーを避けます。
②重要度の高い経済指標や要人発言の時間が迫っている時。
③トレンドチャネルの幅が狭過ぎる時や値動きの頻度が少な過ぎる時。
④上昇トレンド中で買いエントリーを考えている時に大陰線や連続陰線が出現した時。
下降トレンド中で売りエントリーを考えている時に大陽線や連続陽線が出現した時。
⑤髭の長い十字線が出現した時。
#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。