ストキャスティクス(設定値 %Kは9、%Dは3 )と移動平均線(設定値5)を利用したトレンド終了を見極める方法をお伝えします。
主にポジションの決済のタイミングとして使用するのがお勧めですが、スキャルピングでの逆張りエントリーや上位足のトレンドを把握した上での押し目買いや戻り売りを行う時にも有効です。
【上昇トレンド終了】
ストキャスティクスが%K・%D共に80%以上で%Kが%Dを上から下に抜けており、%K・%D共に下を向いている事が確認出来る時に、移動平均線から上方向へ乖離したローソク足の実体が小さく上髭のある状態で足型が完成した直後にロウソク足と移動平均線が交差した時に売り。
【下降トレンド終了】
ストキャスティクスが%K・%D共に20%以下で%Kが%Dを下から上に抜けており、%K・%D共に上を向いている事が確認出来る時に、移動平均線から下方向へ乖離したローソク足の実体が小さく下髭のある状態で足型が完成した直後にロウソク足と移動平均線が交差した時に買い。
【確度を上げる方法】
【ボリンジャーバンドと併用する】
ボリンジャーバンドはトレンドの勢いが弱まっている時はバンドの幅が縮小して狭くなっていくという特徴があります。上昇トレンド発生後にボリンジャーバンドが縮小する場合はロウソク足が下落方向へ、下降トレンド発生後にボリンジャーバンドが縮小する場合はロウソク足が上昇方向へが動き易くなります。
ボリンジャーバンドの推奨設定値は20です。
【買いポジションの決済・売りエントリーの場合】
ボリンジャーバンドのー3シグマが縮小し始めた時に売り。ロウソク足の推移が右肩下がりでー3シグマが右肩上がりの推移となっている最中であれば多少出遅れて売ってもレートが下落し易く確度が高い。
【売りポジションの決済・買いエントリーの場合】
ボリンジャーバンドの+3シグマが縮小し始めた時に買い。ロウソク足の推移が右肩上がりで+3シグマが右肩下がりの推移となっている最中であれば多少出遅れて買ってもレートが上昇し易く確度が高い。
【上位足のトレンドの方向に合わせる】
【買いポジションの決済・売りエントリーの場合】
上位足が下降トレンドの時にレジスタンスライン近辺で反転下落するタイミングに合わせて売るとレートが下落し易く下落幅が大きくなり易い。
【売りポジションの決済・買いエントリーの場合】
上位足が上昇トレンドの時にサポートライン近辺で反転上昇するタイミングに合わせて買うとレートが上昇し易く上昇幅が大きくなり易い。
【使用上の注意点】
トレンド終了と言っても、それまで発生していたトレンドと反対方向へ長期的に続くトレンドが発生するとは限りません。レンジ気味の推移となったり、短時間反対方向へ動いた後に再びそれまで発生していたトレンドと同じ方向へ動いて行く事もあります。故に基本的には決済のタイミングとして使用し、逆張りでエントリーするなら長期保有前提よりも短時間での決済を前提とする事をお勧めします。ポジションを長期保有して大きな値幅を狙うのであれば上位足のトレンドの方向に合わせるなどの他の取引根拠と併用しましょう。
#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。