テツリュウトレーディング

FX・CFDで勝つ為に必要なものはここにあり!

FXの利食いのタイミングの見極め方

勝率を落とさずになるべく含み益を大きく伸ばして利食いするコツを解説します。今回は買いでエントリーした事を前提で解説しますが、売りでエントリーした場合でも買いと売りが逆になるだけで考え方は同じです。

 

 

 

 

 

【利食いのタイミングはエントリーや損切りのタイミングと異なる】

FXは「上がるから買う、下がるから売る」が基本です。ならば

①「買いのサインが出るまでは買わず、出れば買う」

②「売りのサインが出るまでは売らず、出れば売る」

③「売り買いどちらのサインも出ていない時は何もしない」

上記の①・②・③が適切だと言えます。ポジションが無い時、つまりこれからエントリーを行おうとしている時はこれが正解です。

しかし既にポジションを保有している時はどうでしょうか。

ポジションは、なるべく大きく含み益を伸ばした状態で利食いした訳ですが、天井値でトレンド転換のサインは出ず、何処が天井値なのかを事前に正確に把握する事は誰にも出来ません。

天井を付けたという事が鮮明になるのは天井値からかなり下落してからである事が殆どです。その為、上記の②「売りのサインが出るまでは売らず、出れば売る」の考えで買いポジションを利食いしようとすると、折角の含み益が含み損に変わり果ててしまったり、利食い出来たとしても含み益を大きく減らしてしまう事になります。

ではどのタイミングで利食いすれば良いのでしょうか。次の項目で【具体的な利食いのタイミングの例】を解説します。いずれも徹底的に含み益を伸ばす利食いのやり方ではありません。何故徹底的に含み益を伸ばさないのかは【利食いの考え方】の項目をご覧ください。

【具体的な利食いのタイミングの例】

買いポジションを持っていて含み益になっている事を前提に画像付きで利食いのタイミングを紹介します。

以下の3つのテクニカル指標を使用します。

ボリンジャーバンド(設定値20)

ストキャスティクス(設定値 %Kは9、%Dは3 )

移動平均線(設定値5)

【ボリンジャーバンドの基準線の傾きが上向き】

「ストキャスティクスが%K・%D共に80%以上で%Kが%Dを上から下に抜けており、%K・%D共に下を向いている事が確認出来る時に、移動平均線から上方向へ乖離したローソク足の実体が小さく上髭のある状態で足型が完成した直後にロウソク足と移動平均線が交差した時に利食い。」

上昇トレンド終了売りタイミング

黒線が移動平均線青色の線が%K橙色の線が%Dです。黒〇で囲んだ所で利食い。
TradingView提供のチャート

 

「バンドウォークが継続した後、ローソク足がバンドを下抜けして直近のローソク足の安値を割り込んでいる時に利食い。」

バンドウォーク終了利食い

黒〇で囲んだ所で利食い。この画像では+1シグマと+2シグマの間を往復するバンドウォークが発生し、その後ローソク足が+1シグマのバンドを下抜けして直近のローソク足の安値を割り込んでいます。
TradingView提供のチャート

 

「直近のトレンドチャネル(サポートラインとレジスタンスラインの間のゾーン)の高値と安値に水平線を引きます。高値の水平線から高値と安値の値幅と同じ値幅分上昇した時に利食い。例えば安値が150.5で高値が150.7の場合は150.9を利食いの目安とします。」

トレンドチャネルの幅で利食い

赤水平線が安値の水平線、黒水平線が高値の水平線です。赤〇で買いエントリーした場合の利食いの目安は黒〇で囲んだ所となります。
TradingView提供のチャート

 

 

 

【ボリンジャーバンドの基準線の傾きが下向き】


「ボリンジャーバンドの基準線が下向きの状態でローソク足が基準線に向かって上昇するが、交差する事なく下落し始めた時。」

 

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黒〇で囲んだ所で利食い。ボリンジャーバンドの±3シグマが拡散している最中の時は下落に勢いが付き易く早めに売らないと危険です。

TradingView提供のチャート

 

「ボリンジャーバンドの基準線が下向きの状態でロウソク足とストキャスティクスが上昇した際、前回ストキャスティクスが大きく上昇した時よりロウソク足の位置が下でストキャスティクスの位置が上の場合にロウソク足とストキャスティクスが下落し始めた時に利食い。」

下降トレンドでの逆張りの利食い

黒〇で囲んだ所で利食い。%Kと%Dの乖離が大きい状態から%Kが%Dを上から下へ交差した場合や、画面右下に表示されているストキャスティクスの過熱度を測る数値が80%を超えてから交差した場合は確度が上がります。
TradingView提供のチャート

 

「右肩下がりのレジスタンスラインが引ける時に、ローソク足がレジスタンスラインに到達出来ずに下落し、直近安値を割り込んだ時に利食い。」

この状態になると急落のリスクが高く、買いポジションを持ち続けるのは非常に危険です。執行足(トレードする際に主に見る時間軸のローソク足チャート)でこの状態になると既に含み損になっている事が多いでしょう。下位足(執行足より短い時間軸のローソク足チャート)がこの状態になっていたら、執行足のチャートでも短時間で下落に勢いが付き易いの早めに決済しましょう。

トレンドライン乖離で利食い

黒〇で囲んだ所で利食い。利食いポイントの上を見ると、ローソク足がレジスタンスラインに到達出来ず、ローソク足とレジスタンスラインの間に隙間があるのが分かります。(赤〇で囲んだ所
TradingView提供のチャート

 

【ボリンジャーバンドの基準線の傾きが横這い】

基準線の傾きが横這いの時に+3シグマに到達

ボリンジャーバンド+3シグマ到達

黒〇で囲んだ所で利食い。基準線の傾きが強い上向きだと殆ど下がらず上昇が継続する時もあります。
TradingView提供のチャート

 

「ボリンジャーバンドの傾きが横這いの時にボリンジャーバンドの±3シグマが縮小していれば直近高値に到達したら利食い。到達出来ずに直近高値付近で下落し始めた時は直近のローソク足の安値を下抜けした時や現在のローソク足が陰線で足型が完成した時に利食い。」

ボリンジャーバンドの基準線の傾きが横這いの時はトレンドが発生していない事を意味し、ボリンジャーバンドの±3シグマの縮小は値幅が小さくなっている事を意味します。大幅上昇する可能性は低いので高値圏まで上がれば早めに利食いします。

直近高値が利食いの目安

上記のチャートでは直近高値に到達出来ずに反落しております。直近のローソク足の安値を下抜けした時(赤〇)や現在のローソク足が陰線で足型が完成した時(黒〇)で利食いします。
TradingView提供のチャート

 

「ボリンジャーバンドの±3シグマが拡散傾向ではない時に、ボリンジャーバンドの基準線の傾きが横這いの時に出現しているローソク足より数倍大きな陽線のローソク足が出現し、ボリンジャーバンドの基準線や設定値5の移動平均線から上に大きく乖離したら利食い。」

ローソク足はボリンジャーバンドの基準線(移動平均線)に収斂するという特徴があり、長時間ローソク足と移動平均線が乖離した状態は続きません。いずれ基準線と交差します。乖離が大きい程短時間で交差する方向へ動く確率が高くなります。特に基準線が横這いの時は一方向へローソク足が大きく動き難く値幅も小さくなり易い。

安値の切り上がりや高値の更新が見られ、基準線の傾きが明確に上向きの変化にした場合は上げ止まらずに上昇して行く事もあります。この方法での利食いは上値の重さが見られる時に有効な手法です。

基準線乖離で利食い

黒〇で囲んだ所で利食い。黒線が設定値5の移動平均線、黄色線がボリンジャーバンドの基準線(移動平均線 設定値20)上記の図を見ると設定値5の移動平均線とローソク足が乖離するのは稀であり、乖離しても長続きせずに交差している事が分かります。
TradingView提供のチャート

 

【利食いの考え方】

ある程度大きな値幅を利食いする必要がありますが、非常に大きな値幅を一気に利食いするのは現実的ではなく、利食い幅を損切り幅より圧倒的に大きくするのは困難な為、勝率でカバーする必要もあります。

FXは6割から7割がレンジ相場であり、トレンドが発生しても株式などの他の投資対象と比較して長続きし難く値幅も小さいという特徴があります。その為、上昇トレンドが終了して下落基調の値動きになったという明確な売りのサインが出るまで待ってから売るのでは勝率が低く利食い幅も小さいという結果になりがちです。それを避ける為に下落基調になるのを待たずに上昇基調の最中に上昇基調が終わるかもしれないそぶりを見せた時に売るというやり方で利食いしますここがエントリーや損切りでの売りとは決定的に異なるポイントです。

FXで勝ち残るには勝率の高さと利食い幅の大きさの両方が必要です。その理由は以下の3つです。

①利食い幅が小さいと取引手数料が割高になる(小さすぎる値幅での決済は避けるべき)

②損切り幅はある程度大きくせざるを得ない(損小利大にはなり難い)

③FXは一気に非常に大きな値幅の利食いを狙うのには向かない(勝率の高さが必要)

【利食い幅が小さいと取引手数料が割高になる】

利食い幅が小さいと損益に占める取引手数料(スプレッド)が割高になり、トータル損益をプラスにするのが困難になります。どの程度困難になるかを例を挙げて解説します。

【例】スプレッド1銭で決済値幅2銭の場合

利食いの場合:2銭-1銭で利益1銭 利益の50%を取引手数料(スプレッド)で失う

損切りの場合:2銭+1銭で損失3銭 損失が利益の3倍

トータル損益を±0にするには勝率が75%必要

【例】スプレッド1銭で決済値幅10銭の場合

利食いの場合:10銭-1銭で利益9銭 利益の10%を取引手数料(スプレッド)で失う

損切りの場合:10銭+1銭で損失11銭 損失が利益の約1.22倍

トータル損益を±0にするには勝率が約54.9%必要

上記の例からお分かり頂ける様に決済値幅が小さい方がトータル損益をプラスにするのが困難になります。どちらの例でも利食い幅と損切り幅が同じ値幅なので利食いの難易度は同じですが、決済値幅を大きくするだけでトータル損益をプラスにする難易度が下がります。

【損切り幅はある程度大きくせざるを得ない】

買いポジションを持っている時に損切りする場合は、上がる可能性より下がる可能性の方が高くなった時にするべきです。上昇トレンドの定義が崩れていない限りはまだ上がる可能性の方が高いと言えます。

上昇トレンドの定義は以下の①と②の両方を満たしている事です。①と②の両方を満たしているとレジスタンスラインとサポートラインが右肩上がりになります。

①直近の高値を更新している

②安値を切り上げている

上昇トレンド

黒線はレートの推移を表わす線です。赤線がレジスタンスライン水色線がサポートラインです。どちらも右肩上がりとなっており、上昇トレンドであると認識出来ます。

上昇トレンドの定義を満たさなくなった時が買いポジションの損切りポイントとなります。つまり直近の高値を更新出来ず、安値を割り込んだ時が損切りのタイミングです。但し、僅かに割り込んだ時だとダマシに遭うリスクが高いので、少し離れた位置で損切りします。損切りの目安は直近の安値のレートからトレンドチャネル(サポートラインとレジスタンスラインの間のゾーン)の値幅の半分の値幅分下とします。

例えば直近の安値のレートが150.5でトレンドチャネルの値幅が20銭なら150.4で損切りします。

図で表すと以下の様になります。

上昇トレーリング

赤〇で買いエントリーした場合は赤水平線が損切りのポイント水色〇で買いエントリーした場はは水色水平線が損切りのポイント

上記の図をご覧いただくと、エントリーポイントから僅かに下落した所ではなく、ある程度大きな値幅で損切りしている事がお分かり頂けるでしょう。僅かな下落だと上昇トレンドの定義が崩れておらず、上がる可能性より下がる可能性の方が高くなったとは言えず、やる必要の無い損切りとなるリスクが高いので損切り幅はある程度大きくせざるを得ません。

【FXは一気に非常に大きな値幅の利食いを狙うのには向かない】

FXは6割から7割がレンジ相場であり、トレンドが発生しても株式などの他の投資対象と比較して長続きし難く値幅も小さいという特徴があります。

株式投資の世界でテンバガー(株価が10倍になる)という言葉をお聞きになった事があるでしょう。10倍とまでは行かなくても、株価が短期間で2倍や3倍にまで跳ね上がる(又は暴落)事は珍しくありません。その点、FXの世界で為替レートが短期間で2倍や3倍にまで跳ね上がる(又は暴落)事は極めて稀です。

勝率軽視型の損小利大で大儲けを狙うならばFXよりも株式CFDの方が向いています。以下に株式の急上昇のチャートとFXの急上昇のチャートの参考画像を表示します。レートの変動率が全然違う事が確認出来ます。

ゲームストップ月足チャート

米国株のゲームストップ(GME)の月足チャート。画像上部をご覧ください。安値4.27 高値120.75 1か月の変動率は+1625.05%上昇というFXではありえない大暴騰となっております。
TradingView提供のチャート

 

ドル円月足チャート

ドル円の月足チャート。2022年は強烈な円安・ドル高相場であり、例年に比べてボラティリティがかなり大きい年でしたが、それでも変動率は株式が大幅変動した時と比べて非常に小さい。最も変動率が大きい月でも7.1%でした。
TradingView提供のチャート

 

勝率が低くても1回の利食いの金額が1回損切りの金額とは比べ物にならない程の特大の利益にすればFXは勝てるという考えは現実的ではありません。

現実的に充分狙える範囲内での利益となれば特大の利益になる事は殆どありませんし、【損切り幅はある程度大きくせざるを得ない】の項目で解説している様に損切りの値幅を非常に小さくする事も現実的ではありません。つまりFXは勝率軽視型の損小利大に向いた投資対象ではありません。

ある程度含み益が増えたら大きく下がる前に利食いし、利食いした後もまだ上がると判断したのであればもう一度買い直します。割高かどうかを気にしたり、一旦利食いしたレートより下がるのを待ってから買うのではなく「上がるから買う、下がるから売る」の考えでチャンスが来たら間髪を容れずにエントリーや決済を行う様にしましょう。

 

 

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。