テツリュウトレーディング

FX・CFDで勝つ為に必要なものはここにあり!

CFDとFXの違いを解説

この記事でのCFDは店頭CFDを指します。取引所CFDとは詳細が異なります。

CFDは日本語に訳すと「差金決済取引」という意味です。差金決済取引とは、現物の受け渡しを行わずに新規注文を成立させたレートと決済を行ったレートとの差額で損益を発生させる取引です。FXもCFD取引の一種ですが、当サイトではFXは為替取引、CFDはFX以外の差金決済取引として扱います。

 

 

 

 

 

【CFDとFXのレバレッジ規制】

それぞれ以下の通りに定められております。

CFD最大レバレッジ

【株価指数CFD:レバレッジ10倍】

【商品CFD:レバレッジ20倍】

【株式CFD:レバレッジ5倍】

【バラエティCFD:レバレッジ5倍】

【暗号資産CFD:レバレッジ2倍】

【債券CFD:50倍】

FX最大レバレッジ:25倍

【取引可能時間】

取引可能時間はCFD業者・FX業者のメンテナンス時間の都合で多少異なりますが、概ね以下の時間となっております。時刻表示は全て日本標準時の24時制です。

取引可能である曜日はいずれも月曜日~金曜日までとなっておりが、注意点は日本時間の金曜日までではないという点です。銘柄によって異なりますが、多くの銘柄はアメリカ東部時間の金曜日までとなっております。日本人の感覚で言えば月曜日の朝~土曜日の早朝までとなります。取引時間内であっても取引所が休場の場合は取引出来ません。

FXは全通貨ペア共通で同じ取引時間であり、CFDは銘柄によって取引可能時間が異なります。種類が非常に多いので一部の銘柄のみを記載しております。

銘柄名はCFD業者によって表記が異なる場合があります。

夏時間適用時の場合は取引の開始時間と終了時間が1時間繰り上げとなります

アメリカの夏時間 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日

欧州の夏時間 3月最終日曜日~10月最終日曜日

【CFDの取引可能時間】

株価指数CFD取引可能時間

夏時間適用時は取引時間が上記の時間より1時間繰り上げとなります。
アメリカの夏時間 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日

欧州の夏時間 3月最終日曜日~10月最終日曜日

上記の時間は目安時間であってCFD業者によって多少異なります。

商品CFD取引可能時間

夏時間適用時は取引時間が上記の時間より1時間繰り上げとなります。

アメリカの夏時間 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日

上記の時間は目安時間であってCFD業者によって多少異なります。

【FXの取引可能時間】

7:00~翌日の6:50まで。土曜日の6:51以降・日曜日・元旦は取引出来ません。

上記の時間は目安時間であってFX業者によって多少異なります。

アメリカの夏時間適用時(3月の第2日曜日~11月の第1日曜日)は取引の開始時間と終了時間が1時間繰り上げとなります。

 

 

 

【CFDの調整額 FXには無い】

【価格調整額】

価格調整額とは先物取引の価格に準拠してレートを決定しているCFDのレートを再決定した際にレートに変化があった場合にその変化分の数値によって変動した含み益分の金額を支払う、又は含み損分の金額を受け取る金額です。

以下のいずれか4つのパターンがあります。いずれの場合もレート再決定時の含み損益の変動を打ち消す為であり、実質的な損益は±0です。

買いポジションを持っていてレートが上がった ➡ 含み益分の金額を支払う

買いポジションを持っていてレートが下がった ➡ 含み損分の金額を受け取る

売りポジションを持っていてレートが下がった ➡ 含み益分の金額を支払う

売りポジションを持っていてレートが上がった ➡ 含み損分の金額を受け取る

【何故レートを再決定するのか】

先物取引とは予め価格と取引日を決定した上で行う取引です。

取引日を過ぎてしまうとその価格では取引出来ません。取引日を過ぎた後に取引したい場合は改めて取引価格と取引日を決めて取引する事になります。この改めて決めた価格とその前の価格に違いがあると、その取引対象の価格を参照しているCFDのレートも変化します。

【権利調整額】

権利調整額とは株式を保有している事で株主が得られる権利・利益を株式CFDの買いポジション保有者にも与えるというものです。株主優待などのお金以外の形で発生する権利はそのまま与えられませんが、その権利の価値をお金に換算して権利調整額として与えられる事があります。

逆に株式CFDの売りポジションを保有していると上記の権利調整額をトレーダーが支払う事となります。

つまり権利調整額は買いポジションで受け取り、売りポジションで支払いです。

【金利調整額】

金利調整額は翌日以降にポジションを持ち越すたびに発生します。持ち越さなければ発生しません。金利調整額を簡単に説明すると以下の内容となります。

「CFD業者を利用しているトレーダーがCFDのポジションを持つ上でCFD業者が掛かったコストをトレーダーに請求する。」という事です。

CFD・FXいずれの場合も店頭取引業者はその業者を利用しているトレーダーと反対のポジションを持つ事となります。例えばあなたがCFD業者を利用して株式CFDの買いポジションを持ったとします。この時CFD業者はあなたが保有している銘柄と同じ銘柄の売りポジションを持つ事となります。株の空売り(売りポジションを持つ)とは株を借りて売る行為です。売る為にはどこかから借りて来なくてはなりません。その為CFD業者はあなたに売る為に株を借りています。貸す側から見ればただ貸すだけでは何の旨味もありません。貸す側は利子を要求して貸します。つまりCFD業者はあなたが買いポジションを持っている間は貸し手に対して利子を払い続ける事となります。その費用を金利調整額と称してトレーダーに請求しているのです。

金利調整額がプラスになる(トレーダーが受け取る)事もあります。これはCFD業者が買いポジションを持つ事で(株を貸す側になる事で)利子を受け取れる側になっている為、その利益をトレーダーに還元出来るという訳です。平たく言えばトレーダー側から見て買いポジションの時はお金を支払う、売りポジションの時はお金を受け取るという事です。

【FXのスワップポイント CFDには無い】

スワップポイントとは、為替取引を行う2種類の通貨の金利差の事です。

ドル円の取引を行う場合はドルの金利と円の金利の差がスワップポイントです。

通貨を売る場合は金利の支払いとなり、逆に通貨を買う場合は金利の受け取りとなります。例えばドル円の買いポジションを保有した場合は「円売り・ドル買い」となり、円に掛かる金利の支払いとドルに掛かる金利の受け取りが発生します。

発生するタイミングはアメリカ東部時間の17:00(日本時間の午前7:00 アメリカの夏時間適用時は午前6:00)以降にポジションを持ち越した時であり、持ち越すたびに発生します。持ち越さずにポジションを決済した場合は発生しません

アメリカの夏時間 3月の第2日曜日~11月の第1日曜日

FX業者の営業日の都合で複数日分纏めて付与される事があります。例えば土日は営業日ではないのでスワップポイント付与の作業が出来ない為、水曜日から木曜日に渡ってポジションを持ち越した時に、木曜日の朝に水曜日から木曜日の持ち越した分に土日の分(2日分)も加えた3日分のスワップポイントを纏めて付与するという場合があります。

金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うと、金利の支払い額より金利の受取額が大きくなるのでスワップポイントの付与は利益となります

仮に1万通貨あたりの円の金利が100円、ドルの金利が300円だとすると、ドル円の買いポジション1万通貨保有(円売り・ドル買い)で100円の支払いと300円の受け取りが発生して200円の利益となります。

金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買うと、金利の受け取り額より金利の支払い額が大きくなるのでスワップポイントの付与は損失となります

仮に1万通貨あたりの円の金利が100円、ドルの金利が300円だとすると、ドル円の売りポジション1万通貨保有(円買い・ドル売り)で100円の受け取りと300円の支払いが発生して200円の損失となります。

FX業者によってスワップポイントは異なります。具体的なスワップポイントの数値はFX業者が公開している「スワップカレンダー」をご覧ください。

FX業者によってスワップポイントが異なる理由は、スワップポイント付与時に掛かるコストの負担をトレーダーにどの程度要求しているかの違いです。例えば200円のスワップポイント付与時に50円のコストが掛かるとしたら、スワップポイントの付与が利益となるトレーダーは200円からコストの50円を引いた150円の受け取りとなり、スワップポイントの付与が損失となるトレーダーは200円にコストの50円を加えた250円の支払いとなります。

【まとめ】

CFDとは新規注文を成立させたレートと決済を行ったレートとの差額で損益を発生させる取引であり、FXもCFD取引の一種。

CFDの最大レバレッジは銘柄毎に異なっており、FXは25倍。債券CFD以外のCFDはFXよりレバレッジが低い傾向。

取引可能時間はFXは全通貨ペア共通でほぼ24時間。CFDは銘柄によって異なりますが日本時間の朝から翌日の早朝となっている銘柄が多い。

FX以外のCFDには3つの調整金があり、いずれも一定期間までポジションを保有した場合のみ発生します。

価格調整額はレート再決定時の含み損益の変動を打ち消す為であり、実質的な損益は±0です。

権利調整額は株式を保有している事で株主が得られる権利・利益を株式CFDの買いポジション保有者にも与えるというものです。買いポジションで受け取り、売りポジションで支払いです。

金利調整額は売りポジションで受け取り、買いポジションで支払いです。権利調整額と逆です。翌日以降にポジションを持ち越すたびに発生します。

FXにはスワップポイントがあり、日本時間の午前7:00以降(アメリカの夏時間適用時は午前6:00)までポジションを持ち越した場合のみ2種類の通貨の金利差に応じて金利の支払い又は受け取りが発生します。金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うとスワップポイントの付与は利益となります

 

 

 

 #この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。