テツリュウトレーディング

FX・CFDで勝つ為に必要なものはここにあり!

FXは多数派の行動パターンから勝ち筋を見つけ出すべし

FXは勝っているトレーダーより負けているトレーダーの方が圧倒的に多い世界です。負けている側が多数派です。ならば多数派の行動パターンを分析して共通点を見つけ出し、その共通点と同様の行動を避ければ弱点を克服して勝ち筋が見えてくる筈です。今回の記事では多数派の行動パターンの具体例とそれの何が駄目なのか、どう変えれば良いのかを解説します。

 

 

【具体例その1 すぐにエントリー】

これは分析不足でのエントリーや分析したのに待つべきポイントまで待てずにエントリーしている事を意味します。

【何が駄目なのか】

根拠無しでのエントリーは2分の1に賭けるギャンブル同然です。期待値は0です。実際には0所かスプレッドやスリッページ分の損失を負います。

【どう変えれば良いのか】

割安か割高でエントリーするかを決めずにトレンドの方向性を分析して順張りでエントリーする事を基本としましょう。厳格にエントリーと決済のルールを決めて初志貫徹しましょう。直近の損益がどうなったかや、いくら儲かったかよりルールを守り通せた事に喜びを感じる様になって下さい。FXは本来全うなやり方でトレードすれば破産のリスクが極めて低い投資です。当サイトではFXで勝ち残る為の手法をお伝えしております。具体的なエントリーと決済の考え方はトレードする期間によって異なります。詳しくは以下の記事で解説しております。

スキャルピングの利食いと損切りの幅の考え方 - テツリュウトレーディング

FXのデイトレードのエントリーと決済の考え方 - テツリュウトレーディング (tetsuryu.com)

スイングトレードに関しましては毎週土曜日に当サイトで週間為替予想を公開しております。

週間為替予想 カテゴリーの記事一覧 - テツリュウトレーディング

【具体例その2 利食いが早すぎる】

人は得られる喜びより失う痛みの方が大きく感じます。エントリー後は儲かる期待より損失を被る恐怖の方が大きくなります。その恐怖から逃れる為に「とにかく利食いで終わらせたい。早く利食いたい!」という感情が強くなります。特に含み損が長引いた後だと非常に焦ってしまうでしょう。

【何が駄目なのか】

利食いが早すぎるのであればその分損切りも早すぎる程早くしないとリスクリワードが極端に悪くなります。勝率99%でもトータル損益がマイナスになる事もあります。プラスになっても利益は僅かでしかない事が殆どです。では利食いが早すぎてもその分損切りを早くすれば解決するのかと言うとそうとも限りません。決済値幅が小さければ小さい程損益に占めるスプレッドの割合が大きくなります。少しのスリッページが発生しただけで大きな痛手になる事もあります。損切りが早すぎるとエントリーの方向性は適切でも僅かなノイズが入っただけで本来ならば利食いで決済出来る可能性がかなり高いポジションを損切りで決済するという無駄な損切りが多発し易いというデメリットもあります。

【どう変えれば良いのか】

ある程度大きな値幅の利食いが出来る見込みのある状況でのみエントリーを行い、その利食い幅に見合った損切り幅を設定しましょう。一回の利食い幅が具体的にいくらあれば満足するかは人それぞれでしょうが、何も決めずにトレードするのはお勧め出来ません。特に一回の利幅が小さいスキャルピングの場合は明確に決めておきましょう。以下にスキャルピングの場合の通貨ペア毎の利食い幅・損切り幅の目安をご紹介します。

スキャルピング決済値幅

スキャルピング決済値幅の例。全て順張りでエントリー。日本時間の(夏時間 21:00 ~1:00)(冬時間 22:00 ~ 2:00)でトレード。勝率70%~80%を想定。

FX業者によってスプレッドや約定力は違います。上記の例は低スプレッド且つ高約定力のヒロセ通商やJFXでトレードした場合です。

ヒロセ通商の詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

お勧めのFX業者その1 ヒロセ通商 - テツリュウトレーディング

ヒロセ通商 LION FX

JFXの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

お勧めのFX業者その2 JFX - テツリュウトレーディング

JFXMATRIX TRADER

【具体例その3 損切りを躊躇う】

人は【自分の非を早期に認めるのを拒む・失う事を過度に恐れる】という特徴があります。FXにもその心理が如実に表れます。それが【損切りを躊躇う】という事です。

【何が駄目なのか】

損切りが遅いと一撃で重傷を負うリスクが高いというのは勿論の事ですが、それに加えトレードチャンスが減るという点も見逃せないデメリットです。含み損に耐えるという事はその間資金が拘束されて次のトレードに使える資金が少なくなるという事ですから。

【どう変えれば良いのか】

一回のエントリーのポジション数量を少なくする。逆指値を必ず狭く設定する。この2点を守れば損切りの金額は少額で済みます。失った時の痛みを軽くする事で損切りに慣れましょう。マイナスの金額が少額であれば利食いでトータル損益をマイナスからプラスへと覆す事は容易です。損切りしても勝てるんだという実感を経験する事で損切りを躊躇わずに行える様になります。

「でも一回のエントリーのポジション数量を少なくすると上手く行ってもあまり儲からないではないか」と仰る方もおられるでしょう。それでも一回のエントリーのポジション数量を少なくして下さい。FXは一回のトレードリスクを小さく限定的にする事が重要なのです。これが出来ていないと一撃で大損害を被る時が来ます。飽くまで一回のエントリーのポジション数量は少なめとし、ポジションの追加を巧みに行う事で大きな利益の獲得を目指すのがお勧めです。ポジションの追加を含むFXの資金管理の具体的なやり方は以下の記事をご覧ください。

FXの資金管理の極意 - テツリュウトレーディング

【具体例その4 少しの変動で難平多用】

人は長く待つ事が苦手な生き物です。特に【いつまで待てば良いかはっきりしない・待つ事で緊張する・待っても結局駄目かもしれない。】この様な条件では非常に待つ事が苦痛です。FXトレードは正にこの様な条件で待つ事を要求される作業なのです。その為自分の都合の良い結果を早く出して待つ事を終わらせる為にポジションを大量に入れて少しの変動幅で利食い出来る様にと焦って難平を多用してしまいます。

【何が駄目なのか】

含み損がなかなか解消されない。解消される所か増えて行く。難平しても一向に含み益にならない。この状態は自分がポジションを持った方向と反対方向のトレンドが発生している可能性が高いです。つまり逆張りになっています。トレンドが反転するという根拠が見当たらない場合は高確率で更に含み損が増えます。この状況は損切りすべき状況です。それなのに損切りする所か難平を繰り返すと急速に含み損が増加します。

【どう変えれば良いのか】

【無謀な難平は負けポジションを増加させる行為である】という認識を持ち、難平は控えましょう。難平するなら既に持っているポジションの損失を無かった事にする為ではなく、ポジションを持っているかどうかを度外視して考えて「上がる確率が高いと判断したから買う、又は下がる確率が高いと判断したから売る。そうしたら結果的に難平になった。」というやり方に限定しましょう。順張りを基本とするなら上がっている最中に売る、又は下がっている最中に買うという行為は避ける筈なので「負けポジションの増加」となる難平になり難く、結局損切りとなっても損切り実行時のポジション数量は少なめとなります。

 

 

【具体例その5 利乗せは殆どしない】

含み益になっている時に既に持っているポジションと同じ方向・通貨ペアでエントリーしてポジション数量を増やす。これが【利乗せ】です。心理的に高いレートでは買いづらい。特に自分が買おうと思ったレートや以前買ったレートよりも高いと買いエントリーを見送ってしまう。その様な経験をした人は多いでしょう。難平を知っている・使っている人は多いでしょうが、利乗せの有効性を知っている・使っている人が少ない事からも多数派は利乗せをあまり行っていない事が分かります。

【何が駄目なのか】

利乗せが出来るという事はトレンドに乗れている可能性があります。つまり順張りに成功しているのです。FXの値動きはランダムと言われていますが、上がるか下がるかの確率は常に2分の1ずつという訳ではありません。確立に偏りが出ている時があります。それはトレンド発生中の時です。トレンド発生中に順張りでエントリーするのが勝ち易いエントリーであり、エントリー後に含み益になったという事はトレンド継続の根拠が強くなったという事ですのでより積極的に順張りすべき、即ち利乗せが有効という事なのです。それなのに【利乗せをしない、すぐに利食う】では利益が小さく限定的になりがちです。

【どう変えれば良いのか】

利乗せは逆張りでは裏目に出易いので順張りでのエントリーを基本とします。レートは上位足のトレンドの方向へ動き易いという特徴があり、短い時間軸より長い時間軸で発生しているトレンドの方が長く継続し易い傾向があります。つまり【上位足のトレンドと同じ方向でエントリーして含み益が順調に増えて行く展開になったらポジションを追加する。伸び悩んで含み益が減って行く展開になったらポジションの追加は控える。】というやり方がポジションの有効な追加方法です。

【具体例その6 指値は必ず入れて逆指値は外す】

為替レートの変動は必ずしも自分の想定の範囲内の変動幅に収まるとは限りません。想定外にとんでもなく大きく変動する事もあります。それも短時間で。

【何が駄目なのか】

指値を設定するという事は利益を限定的にするという事です。設定値を上回る利益は原則出ませんので。

逆指値を外すという事は損失が際限なく増えて行くリスクがあるという事です。FXには株のようなストップ高やストップ安はありません。

世界トップクラスのトレーダーであっても、最新鋭の高性能AIであっても為替レートの変動を正確に言い当てる事は出来ません。つまり誰しもいずれは指値を入れると大儲けを逃し、逆指値を外すと一気に大損害を被る事が起こり得るのです。

【どう変えれば良いのか】

逆指値を必ずいれる。まずこれを厳守しましょう。「でも逆指値をいれたら逆指値ばかりが約定してしまいます。しかも損切りしたらする必要の無い方向へ短時間で大きく動く事が頻繁に起きます。だから私は逆指値をいれません。」という方が結構おられるかと思います。あなたがポジションをとった後レートがどう動くかを決済した後も毎回注視するようにしましょう。よく分析して順張りでエントリーした場合は以下の現象が起きる事が多い筈です。

【①損切りが早ければより有利なレートでエントリーし直せた】

損小利大を実現し易くなる事を意味します。

【②利食いした後も大きく伸びる】

トレンドが続く間はポジションを持ち続けるべきである事を意味します。

【③トレンドが転換した後は転換前の天井(又は底)から非常に大きくレートが乖離する】

損切りが遅いと重症を負う事を意味すると共に新たなトレンドを逃す事も意味します。

つまり【順張りでエントリーし、逆指値は常に狭く設定して指値は最初の逆指値の設定幅以上に設定するか外す】のが有効と言えます。【FXは逆指値だけで勝てる】と言われているほど逆指値は重要なのです。

尚、毎回最初に設定した指値や逆指値の約定を必ず待つ必要はありません。自分が決めたエントリーと決済のルールを厳守する事が重要です。

【具体例その7 逆張りばかりする】

トレンドが転換する瞬間に立ち会えるのは稀です。自分がポジションをとって程なくしてトレンドが転換して底買い若しくは天井売りに成功する。これが容易く上手く行くとお考えの方は流石におられないでしょう。下降トレンド中でも一旦上がる時、又は上昇トレンド中でも一旦下がる時はあります。しかしトレンド転換のタイミングをピンポイントで捉えるのは極めて困難であり、現実的には逆張りで取れる利益は小さいという事が殆どです。

【何が駄目なのか】

上述の通り逆張りの利益は小さくなりがちです。それに対して失敗した場合の損失はどうでしょうか。トレンドが転換する瞬間に立ち会えるのは稀な訳ですから、利食い損ねるとなかなかトレンドが転換せず、トレンドが転換するまでどんどん含み損が増えて行きます。特に含み損が増えて行く過程で難平を繰り返した場合は目も当てられません。これでは小さな利益に見合わない莫大な損失が発生する事でしょう。

逆張りは利幅が小さいだけでなく、含み益となっている時間が短いので利食いや利乗せするチャンスが少ないという点や、余計な難平をしてしまい兼ねない時間が長い点も不利なトレードであると言えます。

【どう変えれば良いのか】

逆張りよりも順張りでエントリーする事をお勧めします。敢えて逆張りでエントリーするなら実需の裏付けがある事が明白な時や、大口の投資家によるオーダーが大量に入っているレートが事前に分かっている時に限定するといった様にはっきりとした根拠をもって行う様にしましょう。くれぐれも何となくでの逆張りはやめましょう。東京時間(9:00~15:00)の仲値が発表される時間帯(9:50~9:55)は比較的逆張りが成功し易い時です。仲値トレードの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

仲値トレードで勝利を掴む - テツリュウトレーディング

証券会社等が公開している大口のオーダー状況を見て「買い厚め」と書かれているレート付近での逆張りの買いエントリーも比較的成功し易いです。ですが買い注文が多く入るという事は、そのレートを明確に下抜けした場合は利食い損ねて買いポジションの含み損を抱えている人が大量にいる状態となっている可能性が高いので、早めの損切りを行わないと危険である事は留意しておきましょう。逆張りは大きな値幅を利食うのは難しいので利食い・損切り共に早めに行う事が重要です。

【具体例その8 損失を一気に取り戻そうとする】

最初は慎重なのに負けだすとガンガンポジションをとるようになったり、一度に大きな値幅を利食いしようとする。

【何が駄目なのか】

合理的思考の元にとるべきタイミングで多めにポジションをとるのであれば良いでしょう。トレンドが長く続くと判断した場合やボラティリティが大きくなったので普段より大きな値幅をとれると判断した場合等、明確な根拠があって一度に大きな値幅を利食いしようとするのも良いでしょう。しかし「損失を無かった事にしたい」という感情ばかりが先走って大したチャンスでもないのに強引に一度に高額の利食いを狙うのはおやめ下さい。それをやってしまうと上手く行った場合は「取り敢えず損失は取り戻せた」程度の利益でしかないのに対し、失敗した場合は「もう一度強引に取り返そうとしてもしそれが上手く行ったとしてもまだ足りない程の絶望的な大損害」となります。無論更に強引な行動に出て無茶をすればもっととんでもなく大損します。「コツコツドカン」どころか「ドカン、ドカーン!ドッカーン!!」になりますよ。

【どう変えれば良いのか】

まず、大損しないようにする為に一度にとるポジション数量を少なくして含み損になっている時は余程強力な含み益の方向へレートが動く根拠がなければポジションを追加しない様にします。ポジションの追加するならなるべく含み益の時に追加する事を心掛けましょう。逆指値は常に狭く設定しましょう。つまりトレンドフォローでエントリーして「逆張り・難平・損切り遅い」は避けるべきという事です。これで一撃で大損するリスクは大幅に下げれます。しかし一回の損失は小さくても積もり積もって大損となる事があるでしょう。その場合は損失を一気に取り戻そうとせず、一回のトレードのリスクを小さく限定的とする事を第一とし、直近の損益に捉われない一貫性のある手法で既に負った損失に対しての一回の利益の小ささを利食いの回数でカバーするトレードで地道に取り戻しましょう。

【具体例その9 勝っている時は消極的になる】

人は本能的に一度得た利益を失う事を過度に恐れます。比較的値動きが分かり易いチャンス相場でも手が出せずにいる。手を出せても僅かな含み益ですぐに利食いしてやめてしまう。含み損が増えて行く展開となった場合は酷く動揺し、切るべき状態になっても損切り出来ずにお祈り状態となる。その様な経験に心当たりはないでしょうか。

【何が駄目なのか】

含み益を伸ばすべき状況で伸ばせず、含み損を切るべき状況で切れない。トレードに「損したくない!」という感情が入り過ぎているので、合理的な判断が出来ません。これではどんなに有効なトレード手法を知っていても利益は非常に小さくなり、損失はどんどん膨れ上がっていきます。特に急速に損失が増える展開になると錯乱してとんでもなく大きなリスクをとってしまい、皮肉にも「損したくない!」という気持ちが大損害を招きます。

【どう変えれば良いのか】

まずは自分のトレード手法に合理性があるかを見直して下さい。あると判断し、このままのやり方で良しとしたのであれば首尾一貫したトレードを行いましょう。100%勝てる手法は存在しません。ですが長期的なトータル損益が高額のプラスとなっている方は実在します。その方々は皆早めの損切りを実行し、含み益を大きく伸ばせると判断した時は直ぐに利食いしないという共通点があります。その為ある程度の損切りはやむを得ずとし【含み益が含み損に変わって損切りする事があってもトータル損益で見れば勝てる】という認識を持ち、直近の損益に感情を入れない事が重要です。期待値がプラスになる手法であれば一時の確率の偏りはあれどやればやる程トータル損益がプラスになる可能性が高まり、積み重ねればそのプラスの金額は高額になります。トレードスタイルが短期投資であってもトレード成績は長期目線で考える様にしましょう。

【まとめ】

多数派(FXで勝てない人達)の共通点は以下の通りです。

感情に振り回されており、一貫性のあるトレードが出来ない。待つべきポイントまで待てない。過剰にリスクをとる。含み益を常に小さな利幅で終わらせてしまう。】

つまりFXで勝てる様になる為には以下の点を守り続ける必要があります。

【感情の起伏を極力避ける。首尾一貫してトレードルールを守り通す。待つ事の必要性を認識する。一度の損切りの金額は小さくする。利益を大きく伸ばせる可能性が高いと判断した時は直ぐに利食いしない。直近の損益に捉われない。トレード成績の良し悪しは長期目線で判断する。】

 

 

#この記事は筆者(tetsuryu)の独自解釈であり内容の正確性を保証するものではありません。